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紅とは<伝統行事における紅ー通過儀礼>

人の一生を彩る紅

人の一生のうち、誕生、七五三、成人、結婚、死などの節目で行われる諸儀礼を総称して「通過儀礼」といいます。古来執り行われてきたこれらの儀礼は、時を経るごとに変容・変質してしまったものも少なくありません。しかし一方で、初宮参りや七五三のように、子供の健やかな成長を願う気持ちが根底に生き続け、今日に伝わる儀礼もあります。それらの中には、慶び祝う気持ちに添うようにして、紅と魔除けに関わる信仰文化が息づいています。

 

帯祝い
安産を祈願して、妊娠五ヶ月目の戌の日に、妊婦の腹に帯を巻く儀式を帯祝いといいます。戌の日に行われたのは、犬が多産で、お産が軽いことにあやかってのことでした。帯の端には、「戌」や「犬」、「寿」、神仏祈願の文字などを紅で書くこともありました。

初宮参り
赤ん坊が無事生まれたことを感謝し、そのことを初めて産土神(うぶすながみ/住まいの土地の神様をまつる神社)や特に崇敬する神社に報告する儀式です。お参りの日は生後一ヶ月を迎えた頃とされ、紅染めや茜染め・ウコン染めなどの産着が好まれました。
参詣時には、赤ん坊の額に男児であれば「大」・女児であれば「小」の文字を紅で書く風習があり、現在も一部の地域でこの風習が残っています。

婚礼
化粧としての紅はもちろんのこと、婚礼衣装や角隠しの裏地には、吉事の証として紅絹(もみ)を用いました。一説によると、紅絹には魔除けの意味もあったといわれています。嫁入りの際、悪しきものに花嫁が影響を受けないように、嫁ぎ先へ無事たどり着けるように、という思いが込められていたようです。

 

誕生
産湯につかわせた赤ん坊をくるむ布を「おくるみ」や「湯上げ」といいます。
湯上げの上部片端を、紅花や茜・蘇芳(すおう)などで三角形状に赤く染めました。湯上げには、邪悪なものから赤ん坊を包み隠すという意味もありましたが、赤い部分で入浴後の赤ん坊の顔や目などを拭いて、皮膚病や眼病除けのまじないにしたともいいます。

鶴亀松竹梅文湯上げ・江戸後期
 

七五三
男女三歳は髪置き、男児五歳は袴着、女児七歳は帯解きといって、それぞれ吉日を選んで産土神に参詣し、お祝いをします。参詣の日にちが十五日に定着したのは江戸時代後期のことです。
女児は紅で化粧をして、紅染めなどの晴着を纏(まと)って神社にお参りし、これまで無事に育ったことを感謝するとともに、これからのご加護を願いました。 この儀式を簡略化したものが、現代の七五三として受け継がれています。

 

還暦
干支(十干十二支)が一巡し、生まれ年に戻るため、第二の誕生と位置付けられる「還暦」。赤いちゃんちゃんこ(羽織)や頭巾を贈ってお祝いするのは、赤ん坊に赤い産着を着せるのと同じで、魔除けの意味があります。本来は男性が対象のお祝い事でしたが、現在では男女ともにお祝いします。