• HOME
  • 紅とは
  • 商品のご案内
  • 紅ミュージアム
  • お問い合わせ
  • 会社概要
  • 紅ブログ

紅とは<伝統行事における紅>

守り、祈る「赤」ー赤色に託した思い

太陽や炎、血の色を連想させる赤色は、生命を象徴する色とされ、古くから呪術的・祭祀的な意味をもって使われてきました。
そもそも日本では、乳児を初めて屋外に出す時、額に紅をつけたり口紅や頬紅を塗ったりすることで魔除けとする習わしが存在しました。さかのぼれば『古事記』には、悪霊邪気を祓うため、床に赤土を撒き散らしたとの記述があります。赤色に対する破邪退魔の信仰や効験は、医学・薬学の発達していなかった時代・地域にあって、人々の拠り所といっても過言ではなかったのです。
江戸時代、疱瘡(ほうそう/天然痘のこと)や麻疹といった感染症が大流行した折、赤摺り(紅摺り)のまじない絵「疱瘡絵」が飛ぶように売れました。これらの病は小児がかかり、こじらせれば命も危うく、人々はすがるような思いで疱瘡絵を部屋に飾って平癒を祈りました。また、朱書きされた霊験あらたかな寺社の御札などを肌身離さず持つことも、当時にあっては決して珍しいことではなかったのです。
こういった赤色に見出せる信仰文化は、今なお私たちの生活の中に息づいています。人生の節目に行われる様々な儀礼(初宮参り・七五三・婚礼・還暦など)には、人々の祈りと、慶び祝う気持ちを託した「守りの赤」が存在しているのです。

小児用に誂(あつら)えた守り袋(手前)。大切な小児を悪しきものから守ってくれるよう赤色に願いを込めた品。/懸守り(奥)とは筒型あるいは方形の袋に、神仏の護符や懐中仏・薬・香などを入れて首から懸けたため、その名が付いた。本資料には、厄除けをはじめ開運守りなど、各種護符の類が収められている。
守り袋・懸守り・各種護符・すべて江戸後期
疱瘡絵には、金太郎や桃太郎、鎮西八郎為朝、鐘馗といった悪鬼を駆逐する図柄が描かれた。
疱瘡絵「桃太郎」・歌川芳盛 画・内藤記念くすり博物館所蔵

赤の信仰

人の一生における様々な儀礼や行事に息づく守りの「赤」・祈りの「赤」をご紹介します。