山形2日目。予定通り、無事、早朝4時に起きることができました。
紅花は茎や葉にたくさん棘があるので、朝露に濡れ、棘が柔らかい早朝に摘むのがポイントです。
4時半から、紅花摘みスタートです。
今年は雨が少なかったこともあり、例年に比べると、紅花の背が低いようです。
それでも、たくさんの黄色い紅花が、摘まれる時を待っていました。
紅花摘みをする時は、棘がささっても痛くないよう、長袖長ズボンが基本です。
長靴をはき、アームカバーと軍手もして、準備万端!
摘み取った紅花を、ひたすら腰につけたカゴに入れていきます。
コツをつかむまでは、花びらだけを上手に摘み取るのが難しかったですが、慣れてくると、リズミカルに摘むことができます。
こちらが、私たち3人が、約2時間半摘んだ成果です。
前日の雨で少し重くなっていましたが、あわせて2キロ近く摘むことができました。
畑仕事後の朝食は、格別でした!
こちらは紅花ごはん。
紅花で黄色に染まったごはんに、花びら(乱花)が混ぜ込んであって、見た目にも美味しいごはんです。
朝食の後は、作業の続きをしました。
摘み取った紅花を洗い、ゴミなどを取り除くとともに、黄色の色素を洗い流します。
この作業を「荒振り」といいます。
その後、何度か洗いの作業を重ね(「中振り」、「揚げ振り」という)、発酵を進めます。発酵させていくことを、「花寝せ」といいます。
そして、時々混ぜながら、発酵し、粘りが出てきたら、「紅餅」という形に加工され、出荷されます。
(紅屋は、この「紅餅」から赤色色素を取り出し、紅を作ります。)
今回は、十分発酵が進んでいる状態の紅花がなかったため、「紅餅」作りはできませんでしたが、紅花生産地における紅作りの過程を体験から学ぶことができ、とても勉強になりました。
紅ミュージアムのお客様へ、実体験から得た知識やエピソードを、お伝えしていきたいと思います。