《舞妓》 スケッチ (通期展示)
2015年度 紅ミュージアム企画展 「伊東深水が見た像(リアル)-美の軌跡・素描」は、前期・後期制になっています。
前期は11/1(日)まで。残すところあと2日!!
ということで、前期のみの展示作品を少しだけご紹介します。
前期はなんと言っても、美人画のコーナーにて《赤と白A》と《赤と白B》のスケッチが同時に見られます。(《赤と白A》は、通期展示)
和服の女性を描くときとは画風を変え、現代女性を描くときは色面分割という技法をもちいました。
ちなみに、深水は女優の肖像画をたくさん描いていますが、(これも深水からではなく、女優さんの方から「自分を描いて欲しい!」と、依頼が殺到したのだとか)この《赤と白B》のモデルは女優の京マチ子さんです。
こちらは、女優の木暮実千代さんがモデルの《赤い手袋(婦人像)》の下絵(部分)です。
その他、前期は《聞香》の下絵も展示しています。こちらも木暮実千代さんがモデルです。
美人画家として人気を博していた伊東深水に、女優さんから「自分を描いて欲しい」と依頼が殺到したということですが、実は、京マチ子さんのことはモデルとしてお気に入りでした。
深水は、京マチ子さんには謙虚の美が感じられ利口さを表に出さない、それでいてスケッチをするたびに表情や態度が変わるのがいいと言っています。
今回、唯一の本画作品として、広島県尾道市の「なかた美術館」様より《紅衣》という京マチ子の肖像画作品をお借りして、下絵と並べて展示しています。(通期展示)
実際の作品をご覧になると、美人画の巨匠が京マチ子さんに魅了された理由が分かるかもしれませんよ。
後期展示は、11/3(火・祝)~11/29(日)です。