10月15日(土)より、企画展「悦楽の磁器-有田の化粧道具」を開催しています。
今年は、佐賀県の有田の地で、日本の磁器生産が始まって400年目の年。400周年を記念して、全国の博物館や美術館で展覧会が開催されていますが、当館では、“紅屋”らしく「化粧道具」に焦点をあてた企画展を開催しています。
化粧道具と磁器(有田焼)と聞いて、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、江戸時代、紅や白粉などは磁器に入れて使われることが多くありました(現在、製造販売している小町紅も、有田焼の器に刷かれています)。
本展は、江戸市中の大名屋敷跡から一括で出土した化粧道具や、佐賀県立九州陶磁文化館所蔵(柴田夫妻コレクション)のお歯黒に使う嗽碗(うがいわん)をズラリと並べて展示しているなど、見所満載の展覧会です。
紅猪口も数多く展示していますが、身分が高い人が使っていただろう、美しい装飾が施されているものから、元祖プチプラコスメとも呼べる素朴な紅猪口まで、幅広くご覧いただくことができます。
日用品でありながら、華やかで悦楽なデザインのものが多く、非日常を演出してくれるアイテムであった化粧道具。
「悦楽の磁器」をご覧になりながら、江戸時代の女性たちの暮らしぶりに、想いを馳せてみてください。
企画展をご覧になった後は、1階サロンスペースで開催中の「たなかふみえ・川崎精一 『未来の匠』―有田焼 ふたり展―」もぜひご覧ください。
こちらでは、現代の有田焼の若手作家お二人の作品をご紹介しています。通常の作品に加え、小町紅とのコラボレーション紅器も3種類ずつ作っていただきました。必見です!
企画展「悦楽の磁器-有田の化粧道具」
会 期:10月15日(土)~12月4日(日)
休館日:毎週月曜日
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
※金曜日は10:00~20:00(入館は19:30まで)
観覧料:一般 600円
※中学生以下と障害者手帳提示者ならびに同伴者1名は無料。
※観覧料と引き換えに、もれなく企画展パンフレットが付きます。
※各種割引あり。
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