「金継ぎ連続講座」~漆で繕うお気に入りの器~の第2回目が5月25日(土)に開催されました。
今回は水研ぎと、ヒビ割れの接着に使用する「目擦り漆」作りの作業をしました。
第1回目終了後、器は全て先生が持ち帰り、湿度を保って二週間かけて十分に乾燥させてくださいました。
前回、接着作業をした「割れ」と「欠け」のある器は、接着部分と器の面が揃うよう、余分な漆をアートカッターで削ります。
※漆が乾燥している時の作業は手袋を着用していません。
その後、小さく切った耐水ペーパー#500で水研ぎをします。
また、接着部分以外についてしまっていた漆は、メラミンスポンジを使って落とします。
漆を扱うのが初めての参加者の皆さんにとって、接着部分以外に漆をつけないように作業をするのはかなり難しく、結果、落とさなくてはいけない汚れも多くなってしまい、皆さん、黙々と作業をされていました。
続いて「ヒビ割れ」の接着に使用する「目擦り漆」を作ります。
目擦り漆は、砥の粉(石の粉)を水で滑らかになるまでヘラで練り、そこに生漆を混ぜたもの。
第1回で作り方を学んだ「麦漆」に比べると、だいぶ目が細かいそうです。
前回、ルーターで溝をつけたヒビ割れ部分に、目擦り漆を塗っていきます。
また、ヒビ割れだけでなく、前回、麦漆やコクソ漆で接着した割れや欠けの部分にも目擦り漆を補填します。
というのも、目が細かくない麦漆だけですと、小さな穴があいてしまっている状態なので、そこを埋める必要があるからです。
※画像は先生の説明の様子。
講座も2回目を迎えると、各自進捗状況が違ってくるので、先生は参加者それぞれの作業を見て、的確なアドバイスをしてくださいます。
次回は6月8日の実施で、美しい仕上げに欠かせない「中塗り」の作業をします。
講座もいよいよ後半戦です。参加者の皆さん、引き続き頑張りましょう!
※本講座は連続講座のため、途中からのご参加は受け付けておりません。
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