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リニューアルオープン記念イベント開催②

引き続き、リニューアルオープン記念イベントについてご報告します。
 
■2019年11月13日(水) 学芸員による常設展解説
新しい常設展は、紅づくりの技術や、紅にまつわる習俗をご紹介する常設展示室1―「紅」を知ると、江戸時代を中心に、日本の化粧の歴史を振り返る常設展示室2―「化粧」の歩みで構成されています。
この日は、リニューアルを担当した学芸員2名が展示を解説しました。
 

 
常設展示室1には、紅づくりの道具や、かつての最上紅花の流通の様子が分かる古文書等の所蔵資料に加え、新たに、明治期の伊勢半本店の復元模型や、山形での紅餅づくり・紅場での現代の紅づくりの動画も設置。紅屋の仕事を、より深く知っていただける展示になっています。
 

 
常設展示室2では、江戸時代を中心に化粧の歴史をご紹介していますが、新しく加わった近現代の展示も見どころです。江戸時代末期から昭和30年代までの化粧の変遷を、ずらりと並ぶ資料や、当時の写真、世相を映したポスターなどで通史的にご紹介しています。
 
初来館の方も、旧展示をご存知の方も、より充実した展示内容と分かりやすい解説に、大満足のイベントになりました。
 
 
■2019年11月24日(日) 紅職人による紅刷き実演&常設展ガイドツアー
午前・午後の2回、紅職人による紅刷き実演と、ミュージアムスタッフによる常設展ガイドツアーのイベントを実施しました。
 
紅刷きとは、紅づくりの最後の工程で、泥状の赤色の紅を、お猪口などの器に塗りつける作業のことを指します。
紅職人は、普段、ミュージアムとは別の場所で紅づくりをしているので、その技を目の前で見られるのは、なかなか貴重な機会です。
 

 
まずはガイドツアーから。
常設展示室1では、前述したように紅づくりの動画をご覧いただけますが、最後の紅刷きの工程を、この日だけは特別に目の前でご覧いただくことができました。
 

 
紅職人が、空のお猪口に筆でひと刷き、紅を塗りつけます。
その後、竹ぐしを使って、表面が薄く均等になるよう、また、縁の仕上がりがきれいになるよう整えていきます。
ここで乾燥の時間を取らないといけないので、ガイドツアー後半戦へ。
 

 
ガイドツアーが終了したところで、紅の乾燥具合を見てみます。
実際の紅づくりでは、かなりの時間をかけて乾燥させるので、もちろんまだ完全には乾いていません。
そこで、イベントの時だけの秘密兵器、ドライヤーで最後まで乾燥させます。
そうすると、紅の色が、乾いたところから、みるみるうちに玉虫色に!
皆さん、初めて見る光景に歓声を上げていらっしゃいました。
この玉虫色は純度が高い証。私たちの小町紅の輝きです。
 

 
 
*常設展示室は、一部の動画を除き、写真撮影可能です。
ただし、動画での撮影や三脚等のご使用はご遠慮願います。
 
 
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