© Victoria and Albert Museum, London
株式会社伊勢半本店と、現代美術家・舘鼻則孝氏がコラボレーションした、紅染めで玉虫色に輝く「ヒールレスシューズ」やその関連資料がイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にて、2024年3月31日(日)まで特別公開されます。
≪開催概要≫
特別展示「Beguiling Beni: Safflower Red in Japanese Fashion」
(日本語訳 魅惑的な紅:日本のファッションに見られる紅の世界)
会 期:2022年6月2日(木)~2024年3月31日(日) ※年中無休
開場時間:10:00〜17:45 ※金曜日は22:00まで
料 金:入場無料
会 場:常設展示 Room 45「Toshiba Gallery」
≪展示について≫
常設展示室内で催されている「日本のファッション文化と紅」をテーマとした特別展示です。
現代美術家の舘鼻則孝氏が紅で染め上げて制作した玉虫色の「ヒールレスシューズ」や、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵の紅染めの染織品、化粧シーンを描いた浮世絵版画とともに、伊勢半本店の「小町紅」も期間限定で公開されています。
舘鼻氏の作品寄贈に伴い、紅を製造した伊勢半本店からも、日本伝統の化粧料「小町紅」、紅筆、紅の原料となる紅餅、乱花などを、日本における紅の文化資料として寄贈させていただきました。
≪紅で装飾した「ヒールレスシューズ」作品について≫
伊勢半本店がモデル事業者として参加する東京都主催の「江戸東京きらりプロジェクト」の企画で開催されたオンライン展覧会「江戸東京リシンク展」(2021)にて、初公開されました。
舘鼻氏が、プロジェクトに参加する伝統産業事業者の技と現代アートを融合させて、新たな価値を伝える作品の一つとして制作したものです。
■ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館/Victoria and Albert Museum(V&A)
1852 年に産業博物館としてイギリス・ロンドンで開館。
現代美術や建築、ファッション、テキスタイル、写真、劇場、パフォーマンス、各国の古美術、工芸やデザインなど多岐にわたって膨大なコレクションを所蔵する世界有数の博物館。現在230万点を超える所蔵資料の中には、江戸時代から明治時代にかけての浮世絵、絵画、写真などを中心とした日本の資料がおおよそ4万8千点あり、日本の美術・工芸に対する理解が深いことでも知られている。
■舘鼻則孝(たてはなのりたか)氏 [現代美術家]
1985 年東京都生まれ。東京藝術大学工芸科染織専攻卒。
卒業制作として発表したヒールレスシューズは、花魁の高下駄から着想を得た作品として、レディー・ガガが愛用していることでも知られている。現在は、現代美術家として、国内外の展覧会へ参加する他、伝統工芸士との創作活動にも精力的に取り組んでいる。作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館などに永久収蔵されている。