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12月2日(日)に「はじめての和算」~気分は江戸商人? 和算に挑戦!~を開催しました

12月2日(日)に「はじめての和算」~気分は江戸商人? 和算に挑戦!~を開催しました


12/2(日)に、和算研究所理事長・NPO法人和算を普及する会代表などをお務めになっている佐藤健一さんを講師にお招きし、「はじめての和算」~気分は江戸商人? 和算に挑戦!~を開催しました。
 
和算とは、江戸時代、日本独自に発展し江戸の庶民を魅了した数学のこと。
小学生の時などに「つるかめ算」や「旅人算」などで実は和算の世界に触れたことがある方もいるのではないでしょうか?
 
紅ミュージアムを運営する伊勢半本店は、江戸時代後期から続く紅屋です。
私どもの創業者たちも、商いに必要不可欠であった計算、つまり和算は身近であったはず。
今回は初心者の方を対象とし、前半は講義、後半は実際に和算に挑戦する講座としました。
 
まずは、日本でどのように数学が学ばれてきたのか、どのような環境の中で和算が発展していったのか、など、その歴史をお話しいただきました。
映画『天地明察』など、和算の場面が登場する映画・ドラマの場面監修もされている佐藤先生は、お話も軽妙で、難しくなりがちな和算の講座ですが、時折、笑いも起こる楽しい講座となりました。
 
あえて答えを示さない和算の問題を本に載せ、それを解いた者が新たな問題を本に載せるという、和算の発展に貢献した「遺題継承」や、和算の問題を額にして寺社に奉納した「算額奉納」という日本独自の文化など、和算が人々の暮らしの中に溶け込み、豊かに育まれていった様子が分かるお話を、参加者の皆さんは興味深く聞いていました。
講座の中では、算額など、和算に関する貴重なお写真や、実資料を見せてくださいました。
 

 
講座の後半では、和算に挑戦しました。
今回は商いに関する問題を用意していただいたので、皆さん、慣れない江戸時代の単位に四苦八苦しながらも、江戸時代の商人になったつもりで頑張って計算に取り組みました!
 
当館では、伊勢半本店が創業した江戸時代当時の、人々の暮らしの理解に役立つ講座を今後も開催して参ります。
ご興味ある講座がありましたら、ぜひご参加ください。
 
 
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